私が補聴器ではなく集音器を購入した理由

■補聴器の「通信販売」での購入リスク
 
軽度~中度の難聴者の場合、比較的安価な補聴器でも対応できる可能性が高いため、「安価な補聴器をネット通販で選ぶ」という手法を摂る人も少なくありません。
 
しかし、実は補聴器の通販購入にも、大きなリスクがともなうんです。そのリスクとは何か、それをここでご説明しましょう。
 
 
■補聴器通販購入のデメリットとは?
 
補聴器を通販で購入することの最大のデメリットと言えるのが、「試聴できない」ということです。
 
補聴器というのは、機種によって機能や特性もさまざまですので、同じような価格帯のものであっても、機種によって聞こえ方なども違ってきます。
 
ですから本来なら、補聴器は「自分の耳で聞こえ具合を判断してから購入する」というのが基本なのですが、通販購入という形で、こうした試聴制度を実践できるところはほとんどありません。
 
そう、補聴器の通販というのは、そのほとんどが「お試しのための試聴制度もなく、売ったら売りっぱなし」というのが現状なんですよね。
 
また、多機能な補聴器の場合、多機能すぎて「詳しい説明がなければ、正しい使用法を守ることが難しい」というものさえあります。
 
通販購入というのは、そうした的確なアドバイスを受けられる機会が無いも同然なので、この点でもリスクが高いと言えますね。
 
 
■調整が必要な補聴器もある!
 
補聴器の通販購入がおすすめできない理由としてはもうひとつ、「プロの手で、個人個人の聞こえの状態に合わせてしっかりと調整してもらう必要がある補聴器が多く存在する」というのが挙げられます。
 
「プロによる正しい調整がなされること」を大前提として作られている補聴器が通販で取り扱われていても、購入者自身が素人だと、素人判断での調整しかできなくなってしまいます。
 
その結果、補聴器の本来の機能が発揮できないどころか、「調整ミスでむしろ難聴を悪化させてしまう」というリスクが出ることさえあるのです。
 
補聴器の通販購入というのは「店員の目を気にするようなこともなく、一人で気兼ねなく選べる」「販売店での購入よりも安価で買える可能性も高い」というメリットがありますが、そうしたメリットと引き換えに、機種選びや調整面でのリスクが大いに高まる手段である、とも言えるのです。
 
なまじ機能が細分化されている補聴器だからこそ、ネット通販・カタログ通販の画像と商品説明だけで選んでしまうのは、無理があるということです。
 
 
■最適な聴こえに調整可能な集音器も登場!
 
最近では、最適な聴こえ方の設定を、自分自身でスマホを使って行うことができるオリーブスマートイヤープラスという集音器も登場しましたので、補聴器にこだわる必要はないかもしれませんね。今後は、このように聴こえ方を調整できる集音器が主流になってくるのではないでしょうか。